MAJIN - CUSTOMER
#006

Kitchen+Bathroom Reform

Koshigaya - K house
Director / M.Fujiwara

マンション(築24年)
 専有面積:70.80㎡ 
工事費:526万円(税込) 
工事工期:30日(間取り変更なし)
水廻り4点変更と床・クロスの全面貼替

 海外駐在も長かったK様ご家族。リフォームが完了したマンションには、赴任地の思い出が散りばめられています。素敵な空間ができあがるまでをお聞きしました。

今回リフォームを考えたきっかけを教えてください。
 新築で入居してからから25年が経ち、古くなったのでリビングのじゅうたんを替えようと思ったのがきっかけです。
 じゅうたんを替えるには家具の移動が必要です。それならついでに壁のクロスも替えよう。LDKのクロスを替えるなら、いっそ前から憧れだったペニンシュラキッチンにしようと、計画を練り始めました。

では、最初はLDKのリフォームを計画されたのですね。
 はい。特にキッチンには思い入れが強く、こうしたいという計画が明確にあったんです。なので大手のキッチンメーカーは全部行き、オーダーキッチンの会社やセラミックメーカーのショールームにも行きました。その時、リフォームって大きく2種類あるんじゃないかと思ったんです。古くなった設備を新しい設備に取り替えるリフォームと、単なる取り替えではなく、今の住まいを自分が素敵だと思うものにアップデートするリフォームです。
 私は、住まいをもっと素敵にするリフォームをするつもりで相談に行きました。でも、私の希望する工事はリフォーム会社が引き受けるかどうかわからないと言われたんです。

何か特別な要望があったんでしょうか?
 キッチンのカウンターをセラミックにしたかったんです。以前は人造大理石だったので、熱いものを置けませんでした。でもセラミックだと、熱にも強いし傷も付きにくいんです。200℃のオーブンから出した天板を直接置いたり、ミニトマトやチーズがちょっとだけ欲しい時に直接置いてナイフで切ったりできます。私は料理が好きでホームパーティーもよくするし、いずれは教室も開きたいと思っていたので、そこは大きなポイントでした。
 キッチンカウンターをこのサイズと条件で入れたいとメーカーに相談すると、加工の難しい素材だったので完全なペニンシュラ型は無理でしたが、かなり近い形のキッチンにできることがわかりました。でも、普通のリフォーム会社は施工を嫌がるかもしれないと言われたんです。

資材センターの対応はどうだったのでしょう?
 やってみましょうと、すぐに調べてくれました。むしろ面白がってくれたというか、やったことがないので私たちも勉強になります、と言って引き受けてくれたんです。
 さらに、カウンターから続く部分に、見せる収納を作ってくれました。リビングに間接照明を入れたので、家具の上に飾っていた置物を移動させなければいけなくなった点を解決してくれたんです。

他社にも相談はしましたか?
 ええ。壁を取ったり動かしたりして、3LDKだったのを2LDKにしました。玄関横の部屋はなくして広いホールに。リビングは壁を動かして広くしました。和室とリビングをつなげて一部屋にする選択肢もありましたが、最終的に和室は洋室に変更、狭くして残しました。今は雨の日の室内干しに活躍しています。お客様が来た時もここに泊まってもらえるので、残して良かったです。
 それぞれのリフォーム箇所については重要度を決めていたので、これにいくらかかるからこれを減らそう、というように予算を調整しました。

奥様の一番のこだわりポイントはどこですか?
 最初は、リフォーム会社2社に見積もりを出してもらいました。でもキッチンに対する私の思いを具現化してくれそうになかったんです。素敵なキッチンにしたい、予算は二の次と伝えると、足元を見る会社もありました。希望していないのに、珪藻土やウールのじゅうたんといった自社が得意なものを勧めてくる会社もありました。自分の要望にあったリフォームをしてくれる会社ってどこなんだろうと悩んでいるのを見て、不動産関係勤務の知人が紹介してくれたのが資材センターだったんです。
 他社では、カウンターの下に棚をつけたいと言うと、びっくりするような金額を提示されたんですよ。でも資材センターの担当の方は、そこに棚をつけるのはかっこ悪いからやめた方がいいとアドバイスしてくれました。商売ではなく、素敵なキッチンという私の思いの方を大事にしてくれたんです。現場監督も、サイズの微調整ができないカウンターを壁の奥に入れ込んで廊下を広くしたり、見栄えがいいように柱を付け足してくれたりと、心遣いが細やかでした。

開放的なLDKになりましたね。
 ええ。カウンター上の吊り戸棚はなくし、広がりを感じられるようキッチンの壁も取りました。カウンターは三方向から囲めるので、たくさんのお客さんが来ても大丈夫。先日は8人で集まりましたが、おしゃれで使いやすい理想のLDKになったね、間接照明もスタイリッシュねと、評判も上々でした。みんなにリビングの雰囲気ががらりと変わったと言われます。

洗面所もすっきりしています。
 実は、ここはまだリフォームする予定はなかったんです。でも、キッチンを見にショールームに行った時、すごく気に入った洗面化粧台があって。資材センターのリフォームパックにその洗面化粧台を発見したので、お願いすることにしたんです。デザインが良くて、サイズも洗面室に合わせてもらえるし、水はねもほとんどないし、収納も秀逸。気に入ったのでみんなにお勧めしています。
 実はバスルームも予定じゃなかったんですけど、洗面所を替えるならバスルームも同時にした方がいいと複数の友達に助言されました。時期をずらして工事をすると二度手間になるらしいんですね。そこでバスルームも替えることにしました。

奥様がほとんどの仕様を決められたのですね。
 そうですね。夫は単身赴任中だったので、電話で報告をしていました。夫と予算や色について意思疎通がうまくいかない時は、離れて住んでいる娘に相談したりして、ちょっと大変でしたね。
 夫は、最初の予定よりリフォーム箇所が増えたり、選んだ設備のランクが上がったりすると、納得がいかないようでした。当時、夫は家に住んでいなかったので、実際に現場や設備を見ていないし、状況もわからなかったんだと思います。

 

それは大変でしたね。
 当初トイレもリフォームしない予定でした。夫に電話で相談するのは大変なので、リフォーム箇所は増やしたくなかったんです。でも担当の方が、配管を見せない収納一体型のトイレや吊り戸棚、フロアタイルなど、いろんな提案をしてくれました。それを聞いて、やっぱりトイレも全部リフォームしよう、と気持ちが動いたんです。
 営業の方が、各メーカーの価格や仕様、デザインの比較をしてくれたのも大きかったです。おかげで、納得の仕上がりになりました。夫には言いませんでした。打ち合わせに夫も関わっていれば、どんな設備やプランがあるかわかったんでしょうけど、やはり電話だけで説明するのは難しすぎました。伝わるのは予算のような数字で出る部分だけですから。キッチンを黒っぽくまとめたって伝えた時も、ちょっと怒ってました。

 

ご主人は帰って来られて何とおっしゃっていましたか?
 それが、トイレを見て、いいね、素敵だねって言うんです。電話でいろいろ言っていたことは忘れているようでした。黒はダメだって言ってたキッチンも、ひと目見るなり、いいねえって。洗面所もバスルームも、素敵だと喜んでくれました。
 リフォーム箇所を増やすことに否定的だったのに、和室の畳がそのままなのを見て、なぜ替えなかったの? って。やっぱり、現場を見ないとわからないんですよね。

 

家に帰るのが楽しみになりましたね。
 ええ。完成から半年以上経った今でもキッチンに立つとわくわくします。人を呼びたくなる家になり、ホームパーティーを開く機会も増えました。私はパンやタイ料理などの講習を受けていて、つまんで食べられるフィンガーフードの講師資格も持っているんですよ。フィンガーフードは大皿料理と違い、たくさんの品数を並べます。見た目もかわいいし、味の重なりにも工夫があるので、皆さんに喜んでもらえます。
 自分で作った料理を、自分で絵付けをしたお皿に盛り付けたいと思い、陶器の絵付けもしています。もう15年くらいやってるかな。これからも人を呼んで、一緒に食べたり教室を開いたりして楽しみたいです。