MAJIN - CUSTOMER
#002

Full Reform

Kitaurawa - N house
Director / T.Takahashi

マンション(築15年)
 専有面積:70.78㎡ 
工事費:1,012万円(税込) 
工事工期:91日
水回り交換、間取り変更を含む
マンションフルリフォーム

 埼玉県にお住まいのNさんは、中学生の息子さんと小学生の娘さんを持つ4人家族。譲れない条件を検討した結果、15年間お住まいになったマンションをフルリフォームすることに決めました。こだわりのスタイルについてお聞きします。

リフォームを考えたきっかけは何だったのでしょうか?
 今のマンションを購入したのが、子どもが生まれる少し前です。3LDKではありましたが、リビングに繋がる和室は個室としては使いづらく、結果的に2LDKのような使い方をしていました。子どもは二人で一つの部屋を使っていたのですが、中学生になり、受験勉強のためにも、寝室を分けるためにも、もう一つ個室が必要だと思ったことがきっかけです。
 最初は住み替えを検討して一戸建てを探しました。ですが、条件に合うものがなかなか見つからなくて、リフォームすることに決めたんです。

どのような条件で探されたのでしょう?
 まず、今のエリアに住みたいということ。ここは大きな公園もあって環境も良く、買い物にも便利です。都内にも新都心にもすぐ出られるし、そのわりに静かで穏やかなところが気に入っています。子どもたちの学区も変えたくなかったので、その範囲で探すとなかなか適当な坪数の土地がありませんでした。
 でも、このタイミングを逃すと、子どもも大きくなってしまって住み替える意味がなくなってしまう。かと言って、妥協して大きすぎる家を買っても、子どもが独立した後持て余すだろうと。そこで、思い切って今の住まいをリフォームすることに決めました。

間取りが合わないだけで、環境的には申し分なかった。
 そうなんです。なので、一番の目的「子ども部屋を分ける」こと、これをどのようにするかを考えました。今ある部屋を二つに分けると小さすぎるので、壁を移動して広くしたうえで、二人の勉強スペースと就寝スペースを確保するように工夫して仕切りを作ってもらいました。
 私たち家族はみんな、個室で過ごすことはあまりなく、リビングに集まっていることが多いんです。なので個室が狭くなる分、リビングは広く取ることにしました。

リビングは本当に広々としていますね。
 壁を動かして広くしてもらったうえに、ダイニングテーブルを置いていないので、より広く感じるんですよ。
 食事は、アイランドキッチンと一体になっているダイニングスペースでとります。以前は対面型キッチンの向こうにテーブルを置いていたのですが、食事の配膳や後片付けの動線が長くて。アイランド型にしてからは、横に数歩歩けば食事の配膳ができるのでとても楽になりました。このキッチンはポラスのショールームで見かけて一目惚れ。どうしてもこれを入れたいと思ったんです。

ポラスは他の会社と比べてどうでしたか?
 最新のものを揃えている点、情報量の多い点で他社との差を感じます。
 例えば、リフォーム専門の会社は年齢層が比較的上のお客さんを対象にしているように感じます。長年住んだ家の悪くなった所を修繕したり、使い勝手を良くしたりをメインに置いた品揃えという感じでしょうか。リノベーションをやっている会社は逆に若年層対象なのか、デザイン重視の印象です。中古で買った初めての家をリノベーションして住む人たちには良さそうですよね。でも私たちはその間の世代で、両方の情報が欲しかったんです。悪くなった所や使い勝手の良くない所は直したい。これからも長く住んでいくので、機能だけではなくデザインも大事にしたい。それを考えると、選択肢に多様性のあるポラスは、とても魅力的でした。リフォームだけでなく分譲住宅も作っていて、新しい設備をよく知っています。それに、分譲もリフォームも含めた多くのお客さんに人気のあるものを取り入れていますよね。

いろいろな希望に合った選択肢が必要だったのですね。
 ええ、やはり15年住んでいたので、使いづらい所や嫌な所がはっきりわかっていましたから。細かい希望まで全部叶えようとすると、選択肢が多くないと無理ですね。私も夫もポラスグループで仕事をしているので、自分たちなりのこだわりもあったかもしれません。

住宅について知識があると設計もしたくなったのでは?
 いえ、自分で考えだすと収拾がつかなくなるので、客観的な情報が欲しいと思いました。
 マンションなので、部屋の大きさや配管の位置は決まっています。その中で、自分の希望を全部出して設計をしてもらいました。そのファーストプランに、少しずつ自分の意見を入れて練り上げていきました。

具体的にどんなところにこだわったのでしょう?
 一番は先ほどお話ししたキッチンです。子どもが大きくなった今、家族の生活時間帯はバラバラ。息子は部活から帰って、軽食を食べてから塾に行く。娘は塾から帰ってから夕食を食べる。私はその後に帰宅、夫はさらにその後です。夕食に関して言えば、一人の片付けをしながら次の一人が食べるスタイル。なので、動線を短くというのは本当に切実な願いだったんです。それに、このスタイルだと違うことをしていても同じ空間で過ごせます。もともとリビングに集まって過ごすことが多かったのですが、このキッチンにしてからは前よりも集まるようになった感じです。
 次に、食器や電子レンジを入れた棚には引き戸をつけて、見えないようにしてもらいました。フライ返しや調味料などもワゴンに入れて引き戸の中へ。使う時だけワゴンごと出して、使い終わったらそのまま片付けます。
 デッドスペース対策でできたパントリーには、床暖房やインターホンのスイッチ類をまとめて配置しました。サイズや色がまちまちなので、部屋にあると意外と見栄えが悪いんです。壁がすっきりしたうえに、掃除用具やコルクボードなどの置き場にもなって良かったです。

 リビングとキッチン以外にこだわったのはクローゼット。15年住んで出した結論が「各部屋ごとのクローゼットはいらない!」。家族の衣類は、中央に配置したクローゼット一箇所にまとめて収納。子どもたちが衣類を整理しきれなくてごちゃごちゃになるストレスからも解放されるし、乾いた洗濯物をまとめて片付けられて便利です。
 他にも、玄関からの冷気を遮断するため洗面所の先にもう一枚扉をつけてもらったり、部屋の模様替えができるよう、コンセントとテレビのアンテナを複数箇所に付けてもらうなど、いろんな工夫をしています。

通路に面している洗面所が可愛いですね。
 これはフロント設計の方が勧めてくれたんです。リビングを大きくとったぶん、脱衣所が狭くなり、洗濯乾燥機を置くとスペースがいっぱいに。そこで手洗い器を通路に出して、棚やタイルなどで爽やかな雰囲気でまとめました。使ってみると、帰って来てすぐに手を洗えるし、お客さんに洗面所を貸す時も脱衣所の洗濯物を気にしなくていいし、いつも通るのでこまめに掃除をするしと、いいことばかりでした。

休日はどのように過ごされるのですか?
 今は息子のサッカーの応援に行くことが多いです。たまに練習が休みになると、家族で旅行に出かけます。旅行といっても、休みは一日だけのことがほとんどなので、土曜の夜に出かけて泊まって、日曜に遊んで帰って来る感じかな。フットワークは軽いんです。この間もパパと息子だけでスノボに行って、その次には家族四人で再びスノボに行きました。
 週末は、たこ焼きやお好み焼きなどの粉物パーティーや、焼肉などをよくします。ホットプレートでわいわいやるのは楽しいのですが、以前は次の日まで部屋に匂いが染み付いていました。なので、匂いを吸収するという漆喰をリビングの壁に塗ってもらったら、効き目は抜群。たこ焼きの匂いも焼肉の匂いも、翌日は全く感じません。調湿作用のせいか前よりも暖かく感じるし、漆喰の壁は正解でしたね。
 子どもが大きくなって独立したら、子ども部屋の壁は取り払えるようにしています。でも、あの狭さは落ち着いて意外と居心地がいいんですよ。この先夫婦だけになっても、そのまま使ってしまいそうですね。